骨粗しょう症がめまいの原因に
女性ホルモンの低下が関係している
中高年の女性に多くなっているめまいは、女性ホルモンの分泌低下が原因の骨粗しょう症と自律神経失調症が関係しています。
骨粗しょう症は、骨量が減ることで、骨の強度が弱くなって、骨折を引き起こしやすくなる病気です。
男性の場合は生涯、ホルモン量に大きな変化はありませんが、女性の場合は、閉経を迎える更年期を境に女性ホルモンが減少します。その影響で50歳代から発症し、70歳代くらいになると半数の人が骨粗しょう症になるとされています。
そしてめまいの原因となる耳にも、同様の現象が起こっています。耳石は炭酸カルシウムで出来ているので、骨と同じようにもろい状態になり、耳石器からはがれやすくなります。このはがれ落ちた耳石が三半規管に入り込んでしまうと、頭を動かすたびに三半規管の中を移動できるようになります。このことが良性発作性頭位めまい症の原因となります。
自律神経の失調というのは、交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまい、平衡感覚を保つ機能に障害を起こします。さらに、脳や神経にも悪影響を与えて、めまいの症状として現れます。このことも女性ホルモンの低下が関係あります。
骨密度の検査を行おう
閉経による更年期の症状は自覚することができても、骨粗しょう症であると気がつくのは骨折をしてからがほとんどのようです。骨粗しょう症対策としては、40歳ごろから定期的に骨密度を調べるようにしておきましょう。
骨密度が低下していることが分かった場合は、軽めの運動をすることをお勧めします。そして日光を浴びることでビタミンDの産生が活発になります。このビタミンDは骨を生成するカルシウムの吸収を手助けしてくれる効果があります。それと同時に、体を動かすことで血流もよくなり、骨を修復させる働きが活発になります。
カルシウム、ビタミンの摂取
骨粗しょう症の予防・改善を行うには、食事で不足しているカルシウムやビタミンDをしっかりと摂取することが大切です。
カルシウムが多い食べ物
- ししゃも、めざしなどの小魚
- ひじきなどの海藻類
- 牛乳やチーズなどの乳製品
- 小松菜などの緑黄野菜
などに多く含まれています。
そして強い骨をつくるのをサポートするビタミンDは、魚やきのこ類に多く含まれています。
骨粗しょう症がめまいの原因に関連ページ
- 適正体重を維持する
- 肥満は生活習慣病の元凶といってもいいほど、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などを引き起こす原因になります。