花粉症が原因となるめまい
花粉症が原因となるめまい
割と多くの方が経験されているめまいという症状。
大したことのないものから、立っていられなくなるくらいの症状の重いものまで、その程度は様々です。そもそもこのめまいとは一体どういうものかと言いますと、簡単に言えば体の平衡感覚をつかさどる器官が何らかの障害を受けることによって起こる症状になります。
花粉症でめまい?
花粉症が起こると目が痒くなったり鼻水がでるなどの症状がありますよね。花粉症の症状にはそれらの代表的な症状の他に「めまい」というものも存在します。
耳には平衡感覚を感知する器官があって、そこに花粉症のアレルギー反応という異常反応でてしまうと、粘膜の弱い耳から鼻に向かって、三半規管を乱してめまいをきたしてしまうのです。
あと人によっては耳奥(喉の裏あたり)が痒くなったり、頭が重い、という症状があります。
これらの症状が起こる原因は花粉症のアレルギー反応以外の可能性もあります。
たいていの場合は花粉症でめまいが起こることは多くないのですが、たまに花粉症でめまいが起こるという人は前述のようなしくみになります。
また、花粉症を抑えるための薬の中にはふらつきを起こすものが含まれていることが多く、それが原因でふらついたりめまいが起こったような感じがしてしまうことがあるのです。
もう一つは自律神経です。花粉症になり、極度のストレスから自律神経が乱れてしまって、ふらつきが起きたりめまいが起こることもあります。
花粉症は薬ではなく食事で改善
花粉症防ぐために薬というものが一番手軽ですが、相性によってはめまいを起こしたりしてしまうので
一番からだに優しいのは食事療法になります。
花粉症の薬の副作用でめまいが起きているとしたら、できるだけ薬に頼らず、食生活などで花粉症を抑えることが大切です。
体に負荷をかけるお薬に頼らずに、毎日食べる食事に花粉症に効果があるものを入れて、食べることで体調もだんだんと良くなっていくものです。
飲み物
- ハーブティー(エルダーフラワーやカモミール)
- ルイボスティー
- 緑茶
などが花粉症対策に良いとされています。
とくにエルダーフラワーは「抗カタル作用」というものがあり鼻や喉の気道の炎症を抑える力を持っています。
食材
- 青魚
- ヨーグルト
- トマト
- ほうれん草、大根、カブ
- ごぼう
- キノコ類
- バナナ
- ニンニク
- 生姜
などが花粉症に効果があるとされています。
青魚(サバなど)にはEPAやDHAという栄養が含まれ、これが鼻詰まりを起こすロイコトリエンの発生を抑える力があります。
体に負荷をかけるお薬に頼らずに、毎日食べる食事に花粉症に効果があるものを入れて、食べることで体調もだんだんと良くなっていくものです。
そういう食べ物を継続的食べることで、花粉症とそれにともなうめまいを起こすことを防ぐことが出来るので毎日の食生活に気を使うのが一番体に優しい療法になります。
しかし、食べ物だと毎日は摂取するのが難しい場合は、サプリメントなどでも花粉症予防の効果が期待できます。
平衡感覚とは…
私たちの平衡感覚をつかさどる器官は非常に複雑な構造をしています。
それは耳の奥のほうにある内耳と呼ばれる所から始まって、最終的には脳にまで続います。
その内耳にある平衡感覚器には主に二つの働きがあります。
- 体が動く方向を感知する三半規管、
- 体の傾きや重力、その他加速度等を感知する耳石器
そしてこれらの感覚器が得たそれぞれの情報は前庭神経によって脳へ伝わるという仕組みになっているのです。
めがいが起こる仕組み…
めまいが出てくる仕組みを考えると、それはもう少し複雑な内容になります。
まず脳へ伝えられたこれらの情報は、脳幹と視床を経由して大脳皮質に伝わっていきます。
この大脳皮質は総合的な役割をする器官で、目や筋肉、その他関節等からの情報をとりまとめて体の平衡感覚を保つ役割を果たしています。
これらの複雑な情報伝達経路となる内耳からの大脳皮質までのどこかで何らかの障害があった時に、そこで始めてめまいという症状が発生するというメカニズムになっています。
花粉症が原因…?
その原因も様々なものが確認されているのですが、中にはその原因が花粉症から来るという珍しいケースもあります。透明で水っぽい鼻水を伴うような症状があり、花粉症特有の鼻水とめまいに悩まされることがあります。その改善策として花粉症の対策を実施する、アレルギー系の薬を服用することによって症状が改善されたりもします。
このように情報伝達の複雑な経路の異常によってめまいは発生するということを考えると、
花粉症がその情報の伝達を阻害することと関係が深いということが十分に考えられます。
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