「キーン」と響く耳鳴りが気になる
日常生活でときどき聴こえる「キーン」というイヤな音。耳鳴りという症状ですが、人によって原因が異なります。対処法も自分で出来るものと、病院で診察を受けたほうが良い場合があります。では耳鳴りが起こる原因と、隠された病気、対処法などを紹介します。
片耳だけ聴こえる「キーン」の原因とは?
片耳でも両耳でも、金属音のような音が聞こえるのが耳鳴りの症状です。主な原因は内耳の働きが低下していることであり、脳に音を伝達する神経が鈍っているのです。片方の耳だけであれば、そちらの内耳に異変が起きていることになります。
高い音が聴こえにくくなるため、体が危険を察知して高音だけを聴き取ろうとします。そのため、普段では聴こえないレベルの高い音が、金属音のように響いて聴こえるというわけです。
耳鳴りの大半は合併症の症状
エレベーターや飛行機などを利用すると、一時的に耳鳴りがすることもあります。
気圧の変化で起こる耳鳴りは、それほど心配するようなことではありません。
ただし、慢性的に耳鳴りが起こる場合は、他の病気が隠されているサインかもしれません。
考えられる病気は、難聴、メニエール病、自律神経失調症、うつ病、高血圧などがあげられ、内耳的なものだけでなく、他の病気の症状のひとつとして現れます。
めまいや吐き気などの症状も感じるなら、合併症の可能性が高いので、病院で診察を受けることをお勧めします。
食生活の改善とストレス解消で耳鳴り予防
耳鳴りの症状が起こりやすい時は、心身ともにストレスを抱えていることが多いのです。
- 飲酒
- 喫煙
- コーヒーの飲み過ぎ
- 睡眠不足
などに心当たりがあるなら、すぐに改善しなくてはいけません。
これらの悪習慣は自律神経を乱れさせ、それが原因で内耳の不調を招くことがあるからです。積み重なったストレスが耳鳴りとなって危険信号を送っているのです。
甘く考えていると他の病気も発症しやすくなり、突発性難聴などの解決法が難しいうえに、頻繁に起こる耳鳴りの症状を抱え込むことになります。また、加齢や妊娠が原因であることも多く、何かしら体へのダメージによるものと考えられます。年齢や持病によって予防策も変わりますから、放置せずに対処しましょう。
突然聴こえてくる「キーン」という音は、心身のバランスが崩れているサインです。放っておくと日常生活に支障がでるほど酷くなることもあり、合併症であれば深刻な病気の予兆です。頻繁に耳鳴りの症状がでるようなら、生活習慣を見直し、一度病院で診察を受けてみることも大事です。