めまい発作のメカニズムを理解しよう
内耳にある内リンパ液の水ぶくれが原因で起きる
メニエール病の主な原因は、内耳にあるリンパ液の水ぶくれ(内リンパ水腫)とされています。
内耳には耳石器や三半規管があります。そして蝸牛は筒状になっていて、内側は内リンパ液で満たされている状態です。
このリンパ液は蝸牛や前庭で生成されて、内リンパ嚢で吸収されます。しかし何らかの原因で過剰に作り出されたり、吸収されなかったりして、内耳全体がパンパンに膨れてしまいます。この腫れにより、三半規管や耳石器の感覚受容器が圧迫されて、めまいやふらつきが起きます。
また、蝸牛の感覚受信器が圧迫されてしまうと、
- 耳鳴り
- 難聴
- 耳閉感
などの症状が起こります。
ストレスが原因で水分が溜まる
内リンパ液が過剰に作られてしまう原因は、はっきりとわかっていませんが、可能性の一つとして考えられているのがストレスです。
ストレスによりホルモンを分泌する働きに乱れが生じてしまい、抗利尿ホルモンに悪影響を与えて水分が溜まってしまうのではないのかと考えられています。
内耳でも同様に内リンパ液をため込んでしまい、水ぶくれが起きてメニエール病を発症してしまうのではと考えられています。
ストレスが引き金となり起きる
ストレスを溜めこんでしまう人は要注意
メニエール病は別名「ストレス病」ともいわれています。
発症のきっかけとなるのは、
- 職場や家庭内での人間関係の悩み
- 育児・介護などからくる疲れ
などによるストレスです。
几帳面な人がなりやすい
責任感がとても強くて、几帳面な人は緊急事態に備え、常に緊張状態にあるので、ストレスを常に受けている状態にあります。この過剰なストレスが、ホルモンのバランスを大きく乱します。
その一つが抗利尿です。このホルモンをたくさん分泌させることで、緊急時に備えているのですが、これによって水ぶくれを起こしてしまいます。
定期的にストレスを解消できれば、抗利尿ホルモンの分泌が制御されて、めまいは解消されます。
めまい発作のメカニズムを理解関連ページ
- 回転性のめまいや耳鳴りが頻繁に起こる
- 回転性のめまいが耳鳴りが頻繁に起こる場合はメニエール病が疑われます。
- 病院で行う検査と診断条件
- メニエール病の病院で行う検査と診断条件とはどのようなめまいでしょうか。
- 小脳を訓練法で活性化する
- 小脳を活性化させる訓練法でメニエール病の症状を和らげるようにしましょう。
- 脳幹と小脳が機能することでめまいが改善する
- 脳幹と小脳が機能することでめまいが改善します。それは前庭代償という機能を活性化させることが大切です。
- 小脳を刺激するとめまいは回復する
- 前庭代償は、体に初めから備わってる機能ですが、それのみに頼ってしまっていては、めまいの回復に時間がかかってしまいます。小脳を刺激することでめまいは回復します。
- 生活習慣を見直してストレスをためない
- 生活習慣を見直すことでストレスを軽減しましょう。そのことでめまい改善にもつながります。
- ストレスの解消方法をみつける
- めまいの原因がストレスからきている場合は、ストレスを解消する方法を考えましょう。
- 症状が重度の場合は手術を行うことも
- メニエール病のほとんどは、小脳を活性化させる訓練や生活の見直し、薬による治療により、症状も落ち着きます。