自律神経が原因のめまい
交感神経と副交感神経は反対の動きをする
妊娠中や更年期、老年期に増加するめまい症状は、自律神経やホルモンの乱れが原因となることがあります。
自律神経は中枢神経から出ている末梢神経の一つで、日中の活動する際に働く交感神経と、夜間に働く副交感神経で構成されています。
この神経は、お互いに相反する働きを行います。その理由としては、自律神経がいろいろな臓器や器官の働きを自動的に調整するためで、その時の必要に応じて、どちらかが強く働く働きます。
私たちが寝ているときでも呼吸をし、発汗し、体温や血圧、脈拍を一定に保つことがでるなどは、特に意識しなくても自律神経がしっかりと働いているからです。
脈
交感神経は拍動を促して脈を速くし、副交感神経は拍動を抑えて脈を抑制します。
血管
交感神経が血管を収縮させ、副交感神経が血管を拡張させます。
血圧
交感神経が血圧を上昇させ、副交感神経が血圧を降下させる。
発汗
交感神経が発汗を促進し、副交感神経が発汗を抑制する
消化運動
交感神経が消化運動を抑制し、副交感神経が消化運動を促進する。
若年層、妊産婦、更年期の女性に多いめまい
自律神経の中核となる部分は、間脳の視床下部に存在し、脳幹や脊髄を通り体の色々な個所に分布されています。
24時間、常に働いている神経になるので、精神的・肉体的ストレスの影響を受けやすく、ストレスが過剰になりすぎると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。
代表的な精神的ストレス
- 人間関係
- 仕事のプレッシャー
- 過労
- 色々な悩み
自律神経の乱れが現れやすいのは、心身が成熟していない若い女性や、妊娠中に特有のホルモンが分泌される妊婦さん、ホルモン分泌が低下する更年期の女性などに多くみられます。
自律神経は全身の内臓や器官を調整しているので、それが乱れてしまうと、全身にいろいろな症状が出てきます。特に多くみられるのが、「慢性的な疲労感、めまい、頭重・偏頭痛、動悸、ほてり、不眠、便秘・下痢、手足のしびれ」などです。
自律神経の働きが悪くなってしまい、血圧調整の働きが弱くなると、血圧が低下し脳幹や大脳皮脂に血液を十分に送ることができなくなり、少し立ち上がっただけでも血圧が下がりめまいを引き起こしてしまうことがあります。
自律神経の乱れが原因でめまいが起こる
精神的ストレス
- 人間関係
- プレッシャー
- 過労
- 悩み
身体的ストレス
- ホルモンの乱れ
- 寝不足
- 不規則な食事
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