脳脊髄液減少症によるめまいについて
脳脊髄液減少症によるめまいについて
めまいは、体のどこかがおかしくなっているという信号でもあります。
よく言われるのは脳卒中の予兆であることですが、実はあまり知られていない脳脊髄液減少症が原因であったりもします。
脳脊髄液減少症とは…
脳脊髄液減少症とは、脳と脊髄を守っている髄液が何らかの原因で漏れ出し、頭蓋内に浮かんでいる脳が沈み込むため、頭痛、めまい、首の痛み、不眠などさまざまな症状が起きる上に鎮痛剤なども効きにくい症状です。
病院に行く際の注意…
この病気によるめまいの特徴は、脳卒中によるものの特徴にほとんどあてはまります。
そのため、ひどいめまいを起こして救急車で運ばれたとしても、脳卒中の検査を受けてしまうと異常なしとして帰されてしまいますし、へたをすると、その他の症状から鬱病として誤診されてしまうこともあります。
そのような場合は必ず脳脊髄液減少症専門医に診察してもらうようにしましょう。
最近では中高生を始めとする、強い衝撃を受けやすいスポーツ歴のある人によくみられる症状とされています。
この病気は、交通事故などのむち打ちや、スポーツなどでのつよい衝撃によって頭蓋骨がうまく動かなくなることで発症することが多いです。
めまいがおこる仕組み…
ではこの病気によってめまいがおこる仕組みについてご説明いたしましょう。
そもそも脳脊髄液とは、硬膜と呼ばれる脳を包む膜と脳の間にある液体のことをさし、その成分はリンパ液と同じです。
外部からの衝撃によって頭蓋骨の動きが悪くなると、この液体がうまく循環しなくなり、頭蓋骨の中に通常よりも多く溜まってしまいます。
その溜まってしまった液体がどこかに移動しようとした結果、内耳へと入り込んでしまうのです。
内耳は、音や平衡感覚をコントロールしていてここにはリンパ液が流れています。
そこへ脳脊髄液が入り込んでしまうことで、神経が誤作動をおこしてしまい、これがめまいという症状として現れるのです。
また、音を感知する神経も近くにあるので、めまいと同時に耳鳴りが起こったりするのも特徴です。
治療は薬を用いますが、食生活の改善がとても重要で、サプリメントを飲むことでも改善に繋がります。
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