吐き気を伴う強いめまいが起る前庭神経炎
前ぶれもなく、突然めまいが起る
前庭神経炎の特徴
- 立っていられないような回転性の激しいめまい
- 吐き気や嘔吐を伴う
- 耳鳴りや難聴はない。
- 再発は少ない
片耳の平衡機能に障害が起きることが原因
三半規管や耳石器からの情報を脳に伝える働きのある前庭神経に障害が起きる病気を前庭神経炎といいます。症状としては、突然とても激しい回転性のめまい、吐き気が起こります。前庭神経に障害が起る原因については、詳しく判明しておらず、カゼを引いた後にかかることが多いので、ウイルスが原因なのではないかと考えられています。
それ以外には過労やストレスが原因とも考えられています。発症直後に起る激しいめまいは数日で治まりますが、完全にふらつきか感が解消するには一ヶ月ほとかかります。
入院治療により、大半は落ち着く
前庭神経炎は発症直後の症状がひどいので、半数の人は病院に行きそのまま入院してしまいます。入院後、3日程度で症状は治まりますが、平衡機能は乱れたままでふらつき感が残っているので感覚を取り戻す訓練を行います。
症状が完全に治まるまでは過労、ストレスにも注意をすることが必要です。前庭神経炎は完治すると再発することはほぼありませんが、まれに体の免疫力が低下した時に再発することがあるので、普段から注意が必要です。