子どもの耳鳴り・難聴は大人と違う

子どもの耳鳴り・難聴は大人と違う

大人とのいちばんの特徴は自分から訴えない

子どもの耳鳴りや難聴の原因として多いとされているのは

滲出性中耳炎(しんしゅつせい)

鼓膜の内側に炎症によってしみ出た滲出液が溜まって、耳鳴りや難聴が起こる。

耳菅開放症

耳菅が常に開きっぱなしになり、耳の中で音が反響してしまい、耳鳴りが起こります。

難聴が疑われるサインに要注意
  • 何度も聞き返したり、聞き間違えをする。
  • 遠くや後ろから声をかけても気が付かない。
  • テレビの音量を大きくしたり、近くで見る。
  • 外で遊ぶことが少なくなり、ぼんやりする

子どもの難聴では耳鳴りは起こらない

耳菅開放症

大人の場合、耳鳴りが起こる人は背後に難聴を伴ってることが多いです。大人の耳鳴りは、難聴により音が聞こえにくいという異常事態を脳が感知して、音を作りだし、それが脳の視覚野に伝わることによって耳鳴りがおこります。しかし子どもの場合は、突発性難聴やメニエール病のような耳鳴りが起こることは珍しいです。
まれに心因性の耳鳴りや難聴が子どもでもみられます。しかし子どもの耳鳴りの原因は、滲出性中耳炎や耳菅開放症などが多いです。

 

子どもの難聴では耳鳴りは起こらない

耳鳴りよりも注意が必要なのは難聴です。特に、乳幼児は自ら聞こえないと知らせることができませんので、大人が気がついてあげないと発見が遅れてしまいます。そのことで、治療も遅れてしまいますので、少しでも異変に気がついたら早めに病院で検査を行うようにしましょう。